クラブ マネジメント
2014-12-01

#4 ヘッドの重心位置に注意を払う

4-1 クラブの性格は重心位置がつくっている

クラブの性格決定に大きなインパクトを与えているのはヘッドの重心位置ですが、これを動かす技術が近年飛躍的に進化しました。それによって、見た目だけではクラブの性格がわからなくなってきたと言えます。
 そこで、自分に合うクラブを見つけるためにも、ドライバーヘッドの重心位置をある程度判別できるようにしておくといいと思います。特別な計測器がなくても違いを計れるのは重心距離と、重心角の2つです。

4-2 重心距離で操作性が変わる

 まず、重心距離ですが、ヘッドを上にしてシャフトを両手のひらにはさみ、竹とんぼのように回してみましょう。これで重心が中心(シャフト軸線)から離れている、つまり重心距離が長いものは、回し始めるのに少し抵抗を感じますが、回り始めると勢いがつきます。逆に、重心が中心に近い、つまり重心距離が短いものは、あまり抵抗なく、楽に早く回せることを感じるものです。
 
 これがダウンスイングでのフェースの返り具合をあらわしています。重心距離が長いものは、フェースが返る動きに抵抗がある(返りづらい)。と同時に、いったん回し始めたら勢いよく回る力も大きい。つまり返せないと右に飛びやすいけれど、適度にフェースを返せれば、それが球を捕まえて飛ばす力になります。それに対し、重心距離が短いものはフェースを返しやすいのですが、球を押す力としては比較的小さい、ということになります。
 
 ゴルファーのタイプとの相性は一概に言えるものではありませんが、重心距離が比較的長いものは一般的なドライバー的で、オートマチックにフェースが返ってくれる感覚で振れます。短いものはアイアン的にフェースの返りを自分で操作しながら振る感覚が得られると言えます。

4-3 大きな重心角が球を捕まえる

 もう1つ、自分で調べられるのは重心角です。シャフトを指や台に乗せ、ヘッドが自由に動く状態にします。そうすると、重心位置の違いによってフェース面がどのくらい上を向くかが変わってきます。
 
 フェースが比較的上を向くものは、重心角が大きいタイプ。スイング中に重心はシャフトの延長線に重なろうとしますので、こういうタイプはフェースが返る力を補ってくれます。フェースが返るということは、インパクトで球を逃がさず、包み込むようにして目標方向に長く球を押せることになります。が、同時にフェースで押しているあいだに球はフェース面を上に動いていくため、球は高くなり初速は若干ロスする副作用もあります。重心角が小さいタイプは、自分で返す動きを作る必要がありますが、「操作する感覚」を重視する人には、違和感なく使える安心感を与えてくれるでしょう。
 
 フェースの返り具合が自分のフィーリングに合うものは違和感なく振ることができますが、合わないと思わぬ動きが出て、スイングが乱れてしまいます。複数のクラブを試打できる機会があれば、ぜひ、フィーリングの違いを味わいつつ、打球のデータもとってください。心地よく振れたもの、いい球が打てるもの、望ましい打球データが出るものなどを調べ、自分で確かめたクラブの重心角、重心距離の感覚と合わせて覚えておくと、クラブを試打する際に判断基準となるはずです。

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