クラブ マネジメント
2014-12-14

#5 ドライバーのスピン量と打ち出し角をチェック

5-1 ロフト角どおりに打ち出しているわけではない

打球の飛距離を決めるのは、打ち出し初速、打ち出し角と、スピン量。そこに影響を与えるのは、ヘッドスピード、入射角、打点位置、ロフト角、そしてヘッドの挙動、シャフトによる挙動……。詳細な測定データで、最適なモデル、ベストなスペックは見つかる!

 ドライバーのスペックで、もうひとつとても大切なもの。皆さん入手時に悩まれるのが、ロフト角でしょう。ロフト角についての「常識」もかなり変わりました。
 昔は、パワーヒッターにとっては、ロフトが大きいと「球がフケる=スピンが多すぎて舞い上がる」ため飛距離をロスするとされ、ヘッドスピードが「速ければロフトが少ないもの(8度、9度など)」「遅ければロフトが多いもの(11度など)」という選び方が普通でした。
 しかし、近年T社が新しい発想で開発したドライバーは、プロが11度や13度などというモデルを選んでいました。それでもフケないからです。
 飛距離を決めるのは①初速と②打ち出し角度と③バックスピン量です。一般的には、バックスピン量2000〜2500回転/秒で打ち出しは14〜15度で飛距離は最大になると言われています。ヘッドスピードが変わるとこの値も変わるので一概には言えず、ここでも説明しきれないのですが、ぜひ、ご自分で現状のデータを取り、自分にとっての最適バックスピン量と打ち出し角との差を把握していただきたいと思います。
 それがわかった上で初めて、ロフト角が選べるのです。つまり、スピン量に対して最適な高さが出ていないようならロフト角はそれより大きめを。高さが出すぎているのなら、ロフト角は少ないものを。
 プロがロフトの大きなものを選んだのは、低スピンで打てるモデルなので、飛距離を伸ばすには打ち出しを高くする必要があるからです。基本的に、ヘッドの入射角が水平に近ければ球はロフトより低い角度で打ち出されます。低スピンにマッチする高い打ち出し角を得るには、それだけ大きなロフト角が必要なのです。

5-2 重心の深さでスピン量、打ち出し角が変わる

適正と言われる15度の打ち出し角は、一般的に良い弾道とされている高さのイメージよりも、かなり高い。関さんも驚いたそうだ

 同じロフト角の表示であってもモデルによって、また打つ人によって打ち出し角やスピン量が違ってくるのは、なぜなのでしょう。
 まず、打ち方の問題です。入射角(ヘッドがインパクトに入っていく角度)が急(スティープ)だと打ち出しは高く、スピンは多くなる傾向があります。ヘッドが振られる方向と、ボールが飛び出す方向の差が大きいため、エネルギー効率が悪くなるので、あまり急角度の場合は、修正が必要です。逆に、入射角が緩やか(シャロー)で水平に近ければ打ち出しは低めで、スピンは少なくなります。エネルギー効率は良いので、飛ばしには有利です。アッパーで振れば、ムリなく高い打ち出しが可能ですし、打ち出し方向とスイング方向の差が小さいのでエネルギー効率的にも有利となります。
 また、表示ロフトが同じでも、モデルによって打ち出し角、スピン量は変わります。これは重心位置によって、ヘッドの挙動が変わるからです。重心が深いとスイング中にヘッドの重心がシャフト延長線上に重なろうとしたときに、ロフトが寝ることになり、打ち出しはロフト以上に高くなり、スピン量が増える傾向があります。重心が浅いとこの作用が弱いため、打ち出しはそれほど高くならず、スピン量も抑えられます。
 クラブ選びのときには、モデルごとに、自分自身のスピン量、打ち出し角度、初速を計測しながら、最適な組み合わせを見つけることが、ここでも大切なことが分かると思います。

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