スイング マネジメント
2015-07-06

PART1  アプローチは状況を見極め ヘッドの動きを管理して脱出

PART1-1 何よりも状況の見極めが結果を変える!

ボールを動かしたり、ボールの手前の芝の状態を変えたりするとペナルティになるので注意しながら、芝の抵抗の大きさを探る
抵抗のなかをしっかり振り抜くためのスイング・スピードやグリップ・プレッシャーを見つける。グリップを短く持つことも大切

 ラフからのアプローチを成功させるために大切なことは、状況の見極めです。ライの状況はもちろんですが、その次にピンまでのルート。それらを考え合わせて、打ち方を決めます。

 ライの状況については、傾斜についてもありますが、なによりまず芝の抵抗の度合いです。抵抗の大きさは、見ただけでは分かりません。芝の密度や、ボールの沈み具合、さらにはそのライの芝の「元気さ」の違いで抵抗は変わるもの。ですから、ボールの近くで、実際に打つつもりで素振りをします。

フェースを開けばネック回りに芝が絡み付かず、振り抜きやすくなる。そのぶん、球は高く上がり距離は出なくなることも計算する

 素振りで抵抗の大きさが分かった時点で決まることは、

①グリップ・プレッシャー。
  抵抗に応じて、しっかり振り抜くために必要な力加減を判断します。

 次に
 ②振り幅。
  イコール、スイング・スピードです。やはり抵抗に負けずに振り抜くために必要な「かんじ」を出すのです。

 そして、
 ③フェースの開き方。
  これは、二つの意味があります。一つは、開くことにより芝がネックに絡み付くことを減らし、振り抜きやすくする。もう一つは、②の判断の結果、ロフトどおりに打つと飛びすぎてしまいそうな力加減になる場合、フェースを開くことで「飛ばない」ようにする目的です。

PART1-2 厄介さに応じた成功を追求する!

球の沈み具合や、ラフの密度などで、抵抗の大きさは変わる。それに応じて、選べる打ち方の範囲が狭まることを理解しよう
抵抗が小さいときは転がす寄せ方ができる。スタンスを狭く、重心を高くして構え、軌道がぶれないように軸をキープして打つ

 抵抗の小さな状況ならば、いろいろな打ち方が使えます。キャリー短めでランを長くする打ち方もできれば、キャリーを長くしてランを短くする打ち方も選べる。つまり、抵抗が小さければ、ピンまでのルートに応じていくつかの選択肢のなかから適した寄せ方ができるのです。

 この場合、「より確実でよりやさしい打ち方」を選ぶのがセオリーです。振り幅が小さくなるほうが、ボールコンタクトがより確実になりますから、キャリー短めでランを使う寄せ方が第一の選択肢ということです。サンドウェッジにこだわらず、ロフトが立っている番手を使うことも視野に入れると、さらにやさしくなります。
 状況次第では、ピンに寄せることも可能でしょうし、「成功のレベル」は通常のアプローチに準じて考えていいと思います。

 逆に、抵抗が大きくて難しい状況では、打ち方の選択肢は狭まります。大きく振る必要があり、キャリーを短くしてランを出す打ち方にはならないためです。
 打ち方が制限されたなかから選ぶ打ち方としては大きな振り幅になること、そして抵抗には未知数の部分もあることから、イメージとの誤差がある程度出ることを許容して臨みます。つまり「成功のレベル」のハードルを下げて「乗ればOK」的な発想に変えるのです。

 このようにどのくらいの結果で満足するか、というマネジメント的であり、かつメンタル的な要素が実は非常に重要で、それが夏のラウンドのスコアを左右することを理解してください。

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