スコア マネジメント
2015-12-07

#19 パッティングの経験値を、グンと増やす

19-1 パッティング・グリーンで過ごしてみる

パッティング・グリーンで費やした時間が、スコアを決める! 遊び感覚でもいい。ラウンド中にはしないことなども試してみることで「新たな気付き」が期待できる

 トーナメントを観戦に行くと、プロのすごいプレーを目の当たりにできるのはもちろんですが、その練習ぶりを見ることもできます。プロが一体どのような練習をしているのか。

 ショットの練習に興味が向くかもしれませんが、多くの方は、パッティング・グリーンでのプロの姿を見て驚かれると思います。

 プロの多くは、本当にパットの練習に時間をかけます。あきれるほど、飽きずに、暗くなるまで打っている選手たちが必ずいます。

「パット・イズ・マネー」と言われるように、それが入るか入らないかで天と地の違いを味わうことにもなりかねないというのがパットです。そして、方向や距離の打ち分けの精度というものは微妙な感覚であり、日々ズレていく可能性があるということを、誰もが重々承知しているからでもあります。

 だから、あれだけパットが入るのです。

 日々、自分の感覚と実際の転がりにズレがないか、自分の向きとバランスで構えることができているか。自分の軌道、フェース向き、リズムで振れているかを確かめる必要があるのです。

 そしてそれができていない場合は、いち早く修正に取り組み、悩みを解消し、自信をもってプレーに臨めるように準備する。そのために時間を費やしています。

 こういう練習の機会は、一般のアマチュア・ゴルファーにはなかなかつくれないのも確かでしょう。でも、コースに行けば練習グリーンがあります。朝、少し早めに行ってじっくりと打ってみる。あるいは、終わったあとにしばらく打つ時間をつくられることを、強くお勧めします。

19-2 ラインには十分な幅があることを脳裏に刻もう

ホールにボールをかざしてみる。ホールはボールが入る十分な広さがあることを実感し、安心して臨めるようになる。入るラインの太さのイメージもできるだろう
カップ方向にスパットを見つけて打ち出す目標にするのもアリだが、逆側にスパットを設定するのも有効。スクエアに構えやすく、テークバックしやすくもなる

 まず、ホールの「大きさ」についての感覚をつくっておきましょう。

 正しく把握しているでしょうか。ゴルフ規則で決まっているのは、ボールの直径が42.67ミリ以上、そしてホールの大きさは直径4.25インチ=約10.8センチということ。つまり、ホールはボールの直径の2.5倍もあります。

 一升瓶の直径が10.4センチですから、ホールにすっぽり余裕で入ってしまうのです。一升瓶があれば練習グリーンのホールに突っ込んでみましょう。「ホールに入れる」と意識していると難しいと思えているとしても、この「一升瓶にぶつける」と意識したらどうでしょう。「あれ? 簡単に思える」と感じる人が多いようです。

 ボールがホールに落ちる「ライン」というものは、ごく細いレールではありません。10.8センチの幅が使えるということを意識に深く刻み込んで、安心感を醸成していただきたいのです。


 練習場で試していただきたいのは、この幅を体験することです。

 どのくらい左右にズレていてもカップインするのか。例えば1メートルから打ち続けて、経験として記憶に刻んでください。

 ラインに乗せるために、スパットをボールの先に見つけるという方法があります。わたしが推奨するのは、ボールの先ではなく、ボールの後ろにスパットを見つけておくことです。

 こうするとターゲット・ラインが、目標からボールまでで終わらず、自分のカラダの前を通り過ぎる形になり、スクエアに立ちやすくなります。そして、それがバックスイングのガイドラインにもなるため、スムーズにストロークできるようにもなると思います。

  1. 1
  2. 2