メンタル マネジメント
2016-02-19

#18 「上達していくため」の心のあり方を考える

18−1 教わり上手の資質とは?

個人の心理特性に応じた考え方、心の持ち方に働きかけ、スポーツの現場でいいパフォーマンスを出すために深められてきたスポーツ心理学。第16回からはより実践的なノウハウに踏み込んできた。今回はメンタル面における「上達するため」の最良な心のあり方を考えてみたい。

佐藤教授 前々回、前回と、コーチと選手のいい関係について話し合ってきました。

星野プロ  そうですね。そこで示唆をいただいた中から、コーチを付けていない多くのゴルファーの皆さんにとっても有益な、上達の助けになる考え方にフォーカスしてみました。

佐藤教授 スポーツ心理学ではこのように「コーチと選手の関係性」についても研究対象としてきています。「教え方の上手なコーチ、指導者の資質」についての研究を今回はまず紹介しましょう。

<教え上手な指導者の資質>
・系統だった論理的な指導をしている
・運動学習理論に沿った指導をしている
・教養が豊かで人間が大きい
・厳しくも温かい
・ユーモアがある
・かわいい
・清潔である

星野プロ  なるほど、教わる側が「指導内容について納得できる」ことがポイントとなっているんですね。納得しなければ、指示されたことを忠実に行動に移そうとはできないものですから、当然と言えば当然です。しかし、「ユーモアがある」とか「かわいい」「清潔」というのは、「威厳があって、指導される側と距離をつくる」という昔ながらの師弟関係だけがいいのではないのだな、とわかりますね。

佐藤教授 はい。また、同じように、「教えられ方の上手な選手の資質」についても、次のように示されているんですよ。

・元気である!
・正直である!
・挑戦的である!
・努力家で頑張り屋である!

星野プロ  これは予想の範囲内の答えですね。

佐藤教授 そして両者が組合わさると「指導が面白い→やる気が出る→気づく→わかる→できるようになる→試合で勝つ→楽しい→ますますやる気が出てくる」というプラスのスパイラルになり、どんどん上達していける、ということになります。

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